ゆっくりが歌うなんちゃらかんちゃら
どうもみなさん、こんにちはこんばんはおはようございます。
マドです。
前回、バカみたいに長い三構成のオタクによる早口長文自分語りが終わったかと思ったら今回また「ゆっくり」の話です。
今回は私がよく動画で上げている「ゆっくり歌わせ」についてです。
さて、私がゆっくりで歌わせている時は彼らをイメージして歌わせているのがほとんどですが、今回は彼らのキャラクター性はさておき、どうやってあの動画を作ってるかについての話になります。
ボーカルであるゆっくりですが、私が扱っているのは九里湯さんが配布している最初期の音源。
配布元のページはどうやら安全性を保証する証明書とやらの期限が切れているらしく、一度飛ぶと心臓に悪い警告ページが出てきたりしますが、一応DL出来ます。
現在は別の方が更に発音できる音源を増やしたものもあるらしく、近々試してみようかなと思っているところ。
UTAUの音源なので、ネット上に沢山あるUTAU達と同じような操作で歌わせることが可能です。(これが無かった頃は音MADみたいに切り貼りしていたとかいなかったとか)
実はUTAU本体(UTAUボーカル達を歌わせるための楽譜編集機みたいなもの)には「デフォ子」と呼ばれるデフォルト音源が存在します。(ややこしいためここからは、UTAU本体のことを「本体」、UTAUのボーカルのことを「ボーカル」と表記します)
ゆっくりの親戚(というか元の音声がそもそも一緒)と言えるので、実を言うと声がそっくりだったり。
じゃあ何が違うのか?
デフォ子は本体に元々入っている、所謂歌わせるために作られた音源なので声が大変クリアです。悪く言えば細かく調声(ボカロで言う調教と同義)しないとキンキンしていたり。
ゆっくりは「喋る音源」SofTalkから音を取ってきたものなので、デフォ子よりも掠れ、音のくぐもった感じがあったりします。(ただこれはゆっくりの声を聞き慣れている人じゃないと違いが分からなかったりします。正直私もざっくり、違うとしか分かりません。しかも調声、mix、曲によってはほぼ差が無い始末。ここまで来ると私も分かりません)
ゆっくり喋る音源から音を取っているため発声速度はやや遅く、早口で歌うものだと聞き取りづらいということもあります。
デフォ子とほぼ差が無いゆっくり音源ですが、気持ちちょっと違う、程度の理由で(あとボーカル表記が「ゆっくり」になるから私がニッコリするため)ゆっくりで歌わせています。
次の話題。ボーカルには「単独音」と「連続音」が存在します。
ゆっくりは「単独音」、重音テトなどの有名なボーカルは「連続音」「単独音」必ず両方あります。
違いと言えば、「連続音の方がめっちゃ滑らかに歌う」です。
特に何も調声しなくても、「n か」「i ま」とか入力するだけで滑らかに歌ってくれます。
対して「単独音」しか無いゆっくり。(「あ」「う」などでしか歌わない)
滑らかさが無い代わりに、発声タイミングの正確さが取れたりします。(多分)
ついでに言うと手間は掛かりますがプロパティを弄れば、連続音には少々劣るかもしれませんが滑らかに歌ってくれます。
ゆっくりの連続音は「声がゆっくりらしくなかった」などの理由で断念してしまったようです。正直欲しかった。
では実際に曲を歌わせるのですが、私はあまり耳コピが出来ない人間なので基本的には先人様が別のボーカルで歌わせた際に出来上がる「ust」というデータを借りて歌わせています。
人力等でこの曲を聴いてみたいから歌わせたい、あのボーカルの声であの曲を聴いてみたいから歌わせたい、という人は頭が上がらないほど世話になります。(耳コピが得意でない私にとっては本当に頭が上がらない)
借りたデータをそのまま歌わせて上手くいく場合もありますが、基本的にはゆっくりがちゃんと歌えるように連続音→単独音へ編集、エンベロープ(発声や音量に関する線)を修正、そもそも発声速度や調声の仕方が元から相性悪いからデータにある音程を見ながら最初から打ち直し…なんてことをしています。
滑らかに歌わせようとしたらプロパティを弄って発声のタイミングをずらしたり。
ピッチ編集でビブラートをかけたり、がならせてみたり、手間は掛かりますが楽しいです(たまに飽きる)
単語だけ見ると「はえ~なんかすっげ難しいことしてる…」と思うかもしれませんが、本体がとても優秀なのでクリック一つでポン!とか出来る部分が多いです。
あとは単純だけど地道な作業であることがほとんどです。
そんなこんなで音やタイミングのズレが無いかを実際に聴きながら出来る限り調声して、完成させた音源を歌わせたい曲のoff vocal音源とmixさせて、aviutlで背景と字幕編集、もしくは音声波形を付け足せば、私のアカウントでよく見かける動画になります。
いかがでしたでしょうか?
これはゆっくりだけでなく、他のボーカル、そして人力で歌わせている方も似たような作業をして作っているかと思われます。
個人的には人力の方がヤベーすごい技術者の集まりだと思っているのですが、その話はまた今度でも。
それでは。